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第4回宿毛チヌパラダイスカップその二

決勝大会当日、目を早く覚まし、ホテルをチェックアウトし、おにぎりと飲み物を買って藻津港へ向かいます。​​かなりの蒸し暑さです。湿度90%以上らしいです。到着すると人はまだそんなに多くありません。受付、大会説明の後、いよいよ出発です。船は何処に行くかドキドキします。同船したのはシマノのレジェンドである江頭さんのチームでした。江頭さんが船頭さんに僕らを良いところに釣れっていってあげてくれと告げた後、自分達はそれよりも良いところにと、皆を和まして下さいました。短い時間で到着したのは桐島と地磯の水道の出口の地磯側、見るからに期待できそうです。​

​境界線を決めて釣り開始、僕がジャンケンに勝って、水道側からスタートです。撒き餌を入れるととっても流れが速い。あっという間に境界線です。手前は浅くて餌取りだらけなので期待薄。境界線の位置決め大失敗ですね。これなかったらきっとかなり釣れますよ。とにかく出来るだけ潮上の右前方へ遠投して、自分の前で回収という風になりました。オキアミでスタートしますが餌取りが多くやはり通りません。オオモンハタ、カサゴ、ベラと活性が高く、練り餌にも反応してきます。​

​しかし、とっても釣り辛い。50m右手にいる江頭さんは、早くも本命を釣られていました。さすが。予定の2時間があと15分の所で潮が緩みます。オキアミも通るようになりこれはチャンスだが時間がーー。結局時間切れで場所移動になりました。相手の方は、終盤に40程度のチヌを上げられています。場所を替わってこれからやりやすくなるだろうと思っていましたが、潮が何とまた反対に、突っ込み潮に変わっていきます。運のなさを嘆きました。この時に小ぶりなものを1枚釣りますが、何だかなあ。​そうすると相手の方が強烈に竿を曲げています。見えたチヌは楽勝50オーバー。60近いんじゃないかと思うほどです。ネットインと同時にガッツポーズ。これはマッスルチヌ賞ですねと声を掛けました。俺の時に来てくれよなあ。まあ、あの潮では無理か。結局このまま、磯代わりへ。船は大島の方向に向かいます。烏帽子岩だそうです。何か釣れそうだな。しかし、ここは江頭さんチームが降りて我々はその奥へ。2人出来るだろうとのことで上がりましたが、絶対に不可能。ジャンケンで僕は先に磯の反対側に行くことになりました。浅くて岩だらけ。難儀するなこれは。​

​撒き餌をしっかり打っといてから仕掛けを作ります。まず、オキアミから。1発目オキアミが通りました。2発目、仕掛けがなじむ前にウキがスーーと引かれ合わせると強烈な引きが重量感もあります。やっと来たぞ50アップ。しかし、相手は岩の間を縫うように走ります。あっという間にハリスの上の方で切られてしまいました。光の加減で少し明るくなるととっても大型の魚を捕れるような場所では無いことが判明。ポイントを少しずらすと25cmのグレが連発です。次は浅いけども取り込めそうな所にポイントを変えて暫くするとウキがズドンと入ります。あげると35cm程のチヌ。漸く2枚目。もう1枚40cm程のものを追加したとき、竿を握った指が動かなくなりました。拘縮してます。左手でそれをほどいてほぐします。熱中症になりかけてますね。慌ててスポーツドリンクを飲んで少し早めに場所を引き上げました。最後の場所ですが、小さなものしか出なかったらしいのですが、そこが砂地の様な雰囲気なのでやりやすいと思われます。

しかし、このころ強烈な西風が吹き始めます。全く仕掛けがなじみません。道糸を細くして、2段ウキのそれも一番重いものに交換して対応することにしました。左前方に撒き餌と仕掛けを入れ、自分の真ん前に来たら上げる釣りです。右手には浅瀬があってとてもやれません。また、この展開かよと重いながらも最後まで諦めないで撒き餌を使い切るペースで入れていると活性の高そうなアタリです。引きも中々、強く粘るんですがネットインしたチヌはまだ45cm程度、その後も連発です。最後の追い込みかかっていますが、型が40位と残念でした。結局、トータル10枚は釣ったのですがサイズが出ず、まあ、3枚揃えることが目標だったので良しとするしかありません。帰港して検量するも10位以内は4.5kg以上と良く釣れています。同礁の方はマッスルチヌ賞ゲットに5位入賞と素晴らしい結果でした。今回、もう少し引き出しを増やすのとスムーズさが必要と実感が出来ました。来年も出るかは微妙ですが顔ぶれが凄い大会なので勉強も兼ねてもう一度挑戦してみたい気もします。大会関係者の皆さん、素晴らしい大会を開催して頂きまして大変ありがとうございました。選手の皆さんお疲れ様でした。

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